「すうじ発掘デッグ」誕生の話(3)

全マスを埋めたから分かった事。

ナンプレをやり始めの頃は、専門誌を読んだり。ネット検索で裏技、コツ等を
調べたりもしました。仮置法、Xwing、 XYwing 等がありますが、
なかなか理解するのが面倒でややっこしい。
前にも書きましたが“魔方陣”から興味を持ってやり始めたので、
普通のナンプレの解き方では、馴染めませんでした。
やり方は、全マスを埋めてから、必要な数字を探し出すという方法です。

新しい発見は、全面に敷きつめられた数字の中から必要な数字を見つけ出す。
通常のナンプレの解読テクニック。コツとはぜんぜん違う方法。
今までにない、まったく新しいナンプレの楽しみ方でした。
行内・列内・島内(行内・列内・島内 をエリアと呼称)の数字の並びが重要ポイントです。

①見つけ出す方法は3通り。初心者でも簡単。
a)行・列・島内の「オンリーワン数字」を見つけ出す。同エリア内の同数字は消去。
b)オンリーワン数字で見つけ出した数字と同じエリア内にある同数字を
連続して消去して行く「数字ルート」。
c)エリア内のペア数字を残し、同エリア内にある同数字を消去する。
「2×2=4+ (ニニンガシ クロス)法則」⇒ペア(数字)×ペア(数字)=シ(消去)+(エリア)
トリオ(3)・カルテット(4)でも同様の法則で消去できます。
②ほとんどの問題は①の方法で答え数字を見つけ出す事が出来て完了しますが、
終盤でペア数字がダブルで残り、消去できる数字が見つけられない場合があります。
a)透明アシストシートを使用。全体の残っている数字組合せの並びを考え。
ペア数字の片方を透明シートの上から消去チェックで塗りつぶす。
b)「数字ルート」「2×2=4+ 法則」 の活用で消去を進めて行き全解答へ。
①②の見つけ出し方法で全ての答え数字は完了します。

全マスに特定数字を埋めることが出来たから、必要な数字を、その中から探し出せる!

 

こうして、「すうじ発掘デッグ」が誕生しました。

「すうじ発掘デッグ」誕生の話(2)

1から9までの数字だから出来た。

数字を見つけ出す道具を作ってみようと考えました。
“魔方陣”と違い斜めを考える必要がない。数字は1.9まで。
一度使った数字は使えない。9行・9列・1島(ブロック)9マスのカタチ。
考え方として1.9までのピースを上下に動かせる機能をもった器具。
ヒント数字を見て、上下にピース数字を動かして行けば、移動していない
数字が中央に残り、その空マスに入る特定数字が見つけられる。
そんなこんなの考えで、最初の試作品までは簡単に進んで行きました。

 

でも、そう簡単には行かず。タテ・ヨコ・島9マスのからみ合いの関係で、
どの数字がどこの位置をしめる数字かが、分かりにくい状態が発生しました。
そこで、一定のエリアにある数字を分かるようにする「しるし」を付ける事に気づき、
ロックカバーを思いつきました!

中央からスタート。ヒント数字のピースを上下に移動する。
①行内の数字を下のロック域へ移動。カバーをかぶせる。
②島内の数字を下のロック域へ移動。カバーはかぶせない。
③列内の数字を上へ移動。
④中央に残った数字が、指定マスに入る特定数字。
☆移動済みの数字がある場合は、数列に入れて読み取る.

続く

「すうじ発掘デッグ」誕生の話(1)

無知からの誕生ストーリー

始まりは、平成28年2月28日にテレビで見た「テレビ東京」の早朝番組。
小学生向け教育番組「合格モーニング!!」
提供は、もちろん学習塾です。
その日は「算数」でした。番組内容は小学3年生頃に習う“魔方陣”。
3×3のワクに縦・横・斜めの、どの線上に沿って足しても、その合計が同じになるよう空き枠に数字を入れる問題です。
パズル的要素が強く、挑戦していく内に計算能力が自然とアップ。
計算が苦手な子供にとって良い教材になります。

小学校で習ったかな??と、思いました。“魔方陣” というネーミングも魅力的。

 

放送は月曜日。
テーブルの上には昨日の新聞。日曜版のクイズ紙面が
目に留まりました。いつもは「20の間違え探し」を見ているのですが、
その横の欄に、あまり興味がない数独?が掲載されています。
先ほど、テレビで見た“魔方陣”と同じだ、と思い。数独のルールも知らず、
同じやり方で試してみましたが、ぜんぜん解けない、分からない。
アレコレやってみたがダメ。なにか法則が有るのではと考えても、これも無理。
初級と思われる新聞掲載の数独パズルが出来ません。

“魔方陣” がベースの考え方で数独をスタートした為でした。
それでは、全ての空マスに数字を入れてみたらと考え。
ヒント数字を考慮しつつ数字を入れてみたが、これが、けっこう大変面倒な事。
もっと楽に。簡単に。
空マスに入る数字を見つけ出す事が出来る道具があれば、いいなと思いました。

続く